デバッガの使い方

ここでは簡単なデバッガの使い方を説明します。使い方は簡単ですがデバッガの歴史から見るとかなり強力なデバッガです。デバッガを使うのはバグが出たとき、思ったように動いているか確認したいときです。基本的な使い方としては問題が有りそうなところでプログラムを止め(ブレークする、という)1ステップづつ動かして(トレースする、という)動きを追うということをします。

 ブレークポイントを設定する。
 ブレークポイントを設定する方法は、止めたい行にカーソルをあわせてF9キーを押すか、手のアイコンをクリックする。

 デバッグの開始。
F5を押すか、ビルド>>デバッグの開始>>実行を選択する。するとプログラムを開始してブレークポイントにくると停止する。

 停止するといろいろなウィンドウが開く。コンテキストはその時点で見える変数の値である。表示されていない値を見たい場合はウォッチウィンドウに入力する。またマウスカーソルを変数の上に持っていくと見える変数ならその場で表示される。

 F10を押すと1行づつ実行する。これを「プログラムをトレースする」という。F10でトレースした場合、

SetMode(node,0,10);

という関数の行があると、その関数は1ステップと数える、つまり関数の中には入らない。
関数の中をトレースしたいばあいはF11を押す。すると関数の中までトレースするので関数がどのように動いているか見ることが出来る。

 続行。
変数の中を見たり、トレースしたあと、また続いて実行したい場合はF5を押す。すると再びプログラムが普通に実行されてブレークポイントにくると止る。

 止めたい場合はビルド>>デバッグの中止を選択する。しかし、プログラムによっては終了のために特別な処理をするばあいがあるので、できれば実行されているプログラムを終了するほうがよい。つまり右上のバツボタンを押すが、ファイル>>プログラムの終了を選択する、など。

 その他いろいろボタンがついているので適当に押してみて便利そうな機能があったら使う。